■鉛筆デッサンの描き方 行程5「調整する」【初心者向け基礎編】
こんにちは
快適です・ω・
今日は、鉛筆デッサンの最後の行程である
行程5「調整する」
についてまとめていきます。
形を描き、色を塗り、細かいとこまで描き込んで・・・
はい!完成!!と言いたいところですが、
この「調整」がとっても大事なのでぜひ皆さんも普段の練習にとりいれて欲しいと思います。
↓前回までのおさらいはこちらから↓
■鉛筆デッサンの描き方【初心者向け基礎編】記事まとめページ - ・ω・快適ART
■目次
なんで調整するの??
まず、調整するときの解説に入る前に、
「なぜ調整するのか?」について書こうと思います。
ここまでの作業では、形、明暗、描き込みで大体表現したいことはすべてデッサンに詰め込めているという状態になっているように見えます。
しかし、全体で見たときにそれぞれの要素の統率がとれておらず、絵としての完成度が下がってしまうことがあります。
なぜそんなことが起こるのかというと、描くときに一点をみて描くという作業が存在するからです。
もちろん、常に全体を見て描くことは大切ですが、どんどん描き込んでいくうちにどうしても一か所に意識を集中してしまうのです。
それもそれで大事な作業ですので、描き込みたいときは思い切って楽しんで描きましょう!!・ω・
そのぶん「調整」という作業を設けてもう一度全体を見直し、よりよいデッサンに仕上げていけばよいのです。
それでは、次の項目から調整の仕方を3つのポイントで説明していきます。
ポイント1「明暗を見直す」
まずは大きく狂いがちな明暗について注目して直していきます。
まずは行程2「明暗をぬる」のときも意識した
光源の位置 についてもう一度確認しましょう
光が当たっている面、影ができている面、しっかり表現できているか?
濃すぎたり、薄すぎたり、または描き込みによって面の一体感が失われていたりしていないか?
もしそんなところをみつけたら怖がらずに大きな作業で修正しましょう。
面全体を薄くタッチを均一に入れて濃いくしたり、
明るくしたいところは練りゴムを棒上に伸ばして手のひらで転がして消す「ローラー消し(私が命名しました)」で薄くする作業が便利です。
また、ピカッと光っているところをきれいに消しゴムをつかって白く抜きとる
「ハイライトを入れる」作業もここでもう一度するといいですね。
ポイント2「余計なものを消す」
デッサンは何度も同じところにいろんな種類の作業をして成り立っているので、
例えばアタリの線が残っていたり、明暗を塗るときにはみだした線が残っていたりということがあります。
この余計な部分が絵を全体で見たときに邪魔になってしまうので見つけたら必ず修正しましょう。
ポイント3「演出をする」
観察したまま描くことが重要だ!という話をしてきましたが、
最後の最後で演出を入れていくのも一つの手です。明暗や形をひとしきり調整してみて、
まだ何か自分が感じ取って描きたいものと違うなと思ったらここで演出を入れてみましょう。
具体的に言うと、
・絵の中で自分が一番見せ場だなと思うところに濃いタッチを入れて目立たせて、
逆に目立ってほしくないところのタッチを擦って目立ちにくくする
・手前のほうは明暗の差(コントラスト)を大きく、
奥の方は明暗差を小さくする
という演出をしてもいいと思います。
まとめ
今回の【初心者向け基礎編】の解説では
この「調整する」という作業で一応完成ということにしています。
でももっと緻密なデッサンをしたいという方はこの調整の作業のあと、また描き込みの作業をして、どんどん観察を深めてより良いものにするといいと思います。
デッサンをするときは、細かく見すぎても、大まかに見すぎてもなかなか完成しません。
描き込みをして、調整をする・・・
どちらもすることによってどんどん完成に近付くので、今回のポイントを参考に普段のデッサンに取り入れてみてくださいね・ω・
最後に、わたしの普段のデッサン動画を参考までに置いておきます。
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